伝統文化を守る会概要

特定非営利活動法人闘牛と錦鯉の伝統文化を守る会の目的

闘牛と錦鯉の新潟県長岡市、山古志地域江戸時代は、越後二十村郷と呼ばれていた地域に伝わる千年、五百年の歴史ある伝統文化であります。越後二十村郷は昭和29年の昭和の大合併で小千谷市と、長岡市、山古志村に分裂してしまいましたが、闘牛と錦鯉の伝統文化は、今も受け継がれ行われている伝統文化です。

特定非営利活動法人闘牛と錦鯉の伝統文化を守る会は、この誰もが楽しめる、歴史ある伝統文化を守り伝えていく活動するために設立されました。

 

越後二十村郷の錦鯉と闘牛の伝統文化について

闘牛と錦鯉の伝統文化とは

 闘牛も錦鯉も、二十村郷の先人にとっては生活の中の娯楽として行われていました。
それは勿論、地域のイベントとして、村の行事として、錦鯉品評会や、闘牛会としてでありました。その先人の心は、自然と親しみ、楽しみ、自然の中に発見と、喜びを見出す生活でした。

 それは、現代においても学ぶべき生き方であり、参考になる生き方だと思います。

 こんな二十村の山の中に、世界中の誰もが発見したことのない、美しさ、勇壮さを発見し、それを先人は楽しんでいました。その先人の思いと共に、先人が残してくれた闘牛と錦鯉の伝統文化を、今の時代だからこそ、先人と共に楽しめるのではないかとの思いです。

 御存じのように、闘牛にも、錦鯉にも、多額の市税が補助金として出されています。闘牛も錦鯉も、山古志、二十村郷の方だけのものでなく今や、小千谷市、長岡市の財産でもあります。市民の方々にも、もっと楽しんで頂きたいと思っています。その思いで、闘牛と錦鯉の伝統文化を楽しむ会を立ち上げ、市民の方々にももっと気楽に楽しんで頂こうと思っています。

 闘牛はかつて、村の伝統行事としておこなわれていた事、また錦鯉もかつては、富裕の愛好家、また海外の愛好家の方を対象とした事業であったため、一般の市民の方にはなじみの薄いものでした。しかし今や、闘牛は国の重要無形文化財に指定され、錦鯉は小千谷市、長岡市の魚に指定され、県の魚にもなり、世界遺産に指定をするため申請を出しております。

 学術的にも、千年の歴史を持つ闘牛は、江戸時代、塩沢の文人、鈴木牧之により紹介され、また江戸の文学者滝沢馬琴に南総里見八犬伝で紹介されおり、文献も多く五百年の歴史を持つ錦鯉とともに、東京大学の菅豊教授に素晴らしい伝統文化と評価されています。また、私の母校中央大学では、日本を代表する伝統文化として、大学構内に、錦鯉を飼育し海外から来られた方に紹介しています。

 私は、小千谷市東山地域旧名二十村郷に生まれ育ち、闘牛と錦鯉が有名になるにつれ、小千谷市、長岡市のこのような状況を非常に残念に思っています。私は、この地域に知人、友人、同級生、親戚がおり村の方の闘牛と錦鯉の伝統文化を思う気持ちも知っています。村の方々と協力して、小千谷市、長岡市の市民の皆様に、この文化の素晴らしさを味わい楽しんで頂きたいと思っています。

 この度、当会で山古志の自然と、風景と闘牛と錦鯉の伝統文化写真展を企画しました。
二十村の自然と風景の中で生まれ、育った文化をストーリーとして説明することで、興味を持って頂けると思います。
 また闘牛も錦鯉も文化であるし、伝統行事であるので、文化として説明し、勢子と触れあい、牛と、錦鯉と触れあうといった文化として楽しむ事が必要と思いました。そこで闘牛と錦鯉見学会を開催して、市民の方に楽しんで頂いております。

また、闘牛、錦鯉の歴史を知り、文化としての面白さを、市民のかたに知って頂こうと、江戸時代から続く二十村の伝統文化闘牛という題で文化講演会を開催しました。
また、この伝統文化を子供達に、小学校、中学校、高校の、生徒に、地域研究として、紹介していきたいと思います。

私は、中学生の時に国語の先生に、この地域は、滝沢馬琴の、南総里見八犬伝にも載っている歴史と伝統のある地域なのだよ、と教わりました。私は、生まれた地域に誇りを持つと共に、滝沢馬琴にも、南総里見八犬伝にも、強く関心を持ちました。

地域に誇りを持ち、授業との関わりに関心を持たせる素晴らしい伝統文化だと思います。

この伝統文化を学生の地域研究、として、学ぶ事に、市も教育委員会も、もう少し力を入れてくれてもいいと思います。市民活動として、市民の盛り上がりの中で、実現したいと思っています。

最後に、これからも、市民の立場で、闘牛と錦鯉の伝統文化を小千谷市民、長岡市民に紹介していきたいと思っています